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■撮影する高さ
基本的には、被写体が自然な遠近感で写るには、
相手の体の高さの中心の高さから撮影します。
膝をついての撮影になりますが、室内ではやり易いでしょう。
足を長く、顔を小さく撮影したい場合は下方から撮影するのもありです。
最近では、コンパクトカメラでも28mm以下の画角の広角レンズが選べるものもあり
大変便利なんですが、
レンズの画角は35mmより広角になると、より遠近感が強調され、
画面隅のひとが、真直ぐ写りにくくなりますので
広角レンズでの撮影時は、なるべく撮影位置の高さを考えて、
人物はなるべく中心で撮影してください。
■ストロボ撮影
ストロボは主に自然光で光量が足らない時、影を消したい時、また明るい部分と暗い部分の差を補うために使用します。
室内ですとストロボを使用する機会が多くなりますが
1歳くらいまでの赤ちゃんにはストロボの光ってよくないです。
赤ちゃんが光におどろくと言うのもありますが、
特に至近距離からのストロボ撮影は目に良くないといわれているので、
出来ればストロボを使わず撮影することを心がけて、
ストロボを使用する場合は1〜2m以上は離れて撮るようにして下さい。
ストロボを使わないと室内光だけで撮ることになるので、困難な場合があります。
そんな時は部屋を明るくする、昼間なら窓からの光をうまく使う、白や銀色の板(レフ板)などを
使ってうまく光を反射させて当てる様に工夫してみて下さい。
ストロボを使用しますとキャッチアイ(キャッチライト)といって目の中に小さい白い光の点が入り
表情が生き生きとして見えます。レフ版でも同じ効果が得られます。
■なるべく低い位置から撮影
室内に限らずですが、大人がそのままの姿勢で撮ると、
必ず上から見下ろした感じになります。
自然な感じで撮るにはカメラの位置を下げて
子どもの目線の高さから撮る。
子どもの目線で撮ると、周りのものとの大きさ比較もできるので、自然な感じで撮影できます。
それに何より高い位置から撮ると、子供の表情がわかりにくくなります。
座ったり、寝転がったりして目線の高さだけでなく色んな角度から撮影してみてください。
■ストロボを使う場合
ストロボを正面から使用すると、背景の壁に影が出来ます。
影を目立たなくするには
、
被写体と壁の距離を少しあける
ストロボをバウンス(反射)させて使用する
などの工夫が必要です。
それとストロボ使用時にはガラスや鏡での反射がすごいので、窓の正面で撮らずに
窓の斜め方向から撮るようにして反射光が画面に入らないようにしてください。
■ストロボのバウンス撮影
バウンス撮影は、外付けのストロボが必要になりますが
ストロボの光を天井や壁に反射させて、光をソフトにして、
ストロボ光の角度を変えることで、影を目立たなく出来ます。
天井や壁の色が、白か銀色でないと光が不自然な色になります。
また、天井までの距離が遠すぎると光が届きません。
左の撮影例でもおわかり頂けると思いますが、
ストロボを直接発光した場合は、近くのものは明るく写りますが
背景などはカメラから離れるほど光が届かなくなり、暗く写ります。
バウンス撮影の場合は、被写体も背景も、
ほぼ均一な光が当たっています。
コンパクトカメラには外付ストロボは
接続できない場合が多いのですが、
カメラ本体のストロボに連動して発光する
※1 スレーブストロボなんかもありますので、
それがあればアクセサリーシューや
※2 シンクロ端子の無いカメラでも
外付ストロボの使用が可能になります。
※1 (スレーブストロボとは?)
カメラのストロボ光を感知することによって(ストロボを発光させる)という電気信号を出すユニットをスレーブユニットと言い、
これが内蔵されたストロボをスレーブストロボと言います。
つまりスレーブストロボがあれば、カメラに内蔵ストロボさえあればワイヤレスで外付けストロボが使用可能です。
スレーブユニットが無い外付けストロボは通常は専用ケーブル(シンクロコード)でカメラとストロボのシンクロ端子を接続して使用します。
※2 (シンクロ端子とは?)
ストロボを発光させる電気信号が出る端子 |
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このようなスレーブストロボは
主にストロボ専門メーカーで発売されています。
こちらは照射角度固定のタイプです。 |
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